HOME >> 原丈人氏特別講演

中嶋嶺雄氏スペシャル記事

1 2 3 4 5 6 7

「自立」こそがテーマ

アライアンス・フォーラム財団は〇九年、ザンビアのルサカにアフリカ本部を設置しました。ここを中心に三つの活動を行っています。それは、①栄養不良の改善②教育と医療③自立化の促進です。彼らの望みは、五歳までの子供たちが栄養不良で亡くなることによる「幼児死亡率」を何とかゼロにしたいということでした。

国連のアナン事務総長時代に作ったミレニアム開発目標では、「幼児死亡率の大幅な削減」を二〇一五年までに達成したいということだったのですが、ほぼ不可能な状態です。

これをアライアンス・フォーラム財団で実現しようと、〇八年からこの活動を始め、六年目にして活動の効果が出始めています。六五〜七〇%にも達する蛋白含有率をもったスピルリナという食用藻を使うんですが、牛肉が一九%ですから遙かに多い。これはもともとアフリカに由来するもので、チャド湖で作られていました。

ところが現在では、スピルリナの栽培は、ユニセフなどが配布する安価な人工蛋白質にとって代わられ、アフリカの人たちも忘れてしまっているという状態です。

ですから、アライアンス・フォーラム財団はスピルリナを改めて紹介し、農民が自分たちで造り、食べて、栄養不良問題を自らの手で解決する活動を行っています。そして、一七年までにまず、ザンビア内のある地域で完成しようと考えています。

こういった活動のなかで西側援助組織などと話しますが、「やはり安い人工蛋白質を支給するほうが援助効率がいい」「コストも安い」と経済効率だけで考え方を述べている国連諸機関の幹部もたくさんいます。頭の固い彼らを説得しながら、アフリカの人たちが自発的に作り出す流れを起こそうと考えています。
1 2 3 4 5 6 7